Life won't wait.

随分人生を遠回りしてしまいましたので学び直し中です

人気取りと片親疎外・両親疎外

某田舎の後期高齢者世代にはびこる『人気取り』という悪しきカルチャー。

 

行うご当人は「自分が人気者になるために!」なのですけど、子供はそうは受け取りません。我が家はこれでかなり痛い目に遭いましたし、遭っています(次女は続行中)。

 

モラ大人であるジジババが『孫の人気取り』をする時、「ママには内緒でね」といってコッソリ甘やかすのが定番です。それをジジもババも行うとかなりの頻度。そこに夫もプラスされていたのが我が家です。「ママに内緒でね」と言って甘やかされた子供達は「ママさえいなければ甘やかしてもらえるんだ!」と学習していきました。

 

私の周りでは彼以上のモラ人を知らないといっても過言ではない夫の父親は、「お父さんとお母さんに内緒でね」という手を使っていました。しかも「お父さんとお母さんが死んだらお金がいっぱい使える」などと吹き込んでいました。子供達は「パパとママがいなければ甘やかしてもらえるんだ!」と学習して行きました。

 

モラ大人達は事あるごとに「リリのせい」「アンタのママのせい」と言い続けていきましたので、子供達は尚更に母親の言う事を聞かなくなって行きました。子供から見れば甘やかしてくれる人の方が良いのは理解できます。そして同時に子供達は『ずるい、せこい、卑怯』という方法も身につけていってしまいました。

 

私が気づいた時、既に遅し。周囲の大人達がそのような事を行なっていたと知ったのは子供達が卑怯さまで身につけた時でした。

 

現在は生活の中に心理療法を取り入れたり、時に協力して頂ける方が居て、時に協力して頂いて過ごしています。長女は片親疎外枠から抜けていますが、次女は今、抜けるか否かのところにいますので、まだ日々壮絶ではあります。

 

夫においては今頃後悔しているようでもありますが、夫にしても「気づいた時、既に取り返しがつかなくなっていた」のが次女でした。夫には夫の責任部分が大きいですから、最近は無理にでも担ってもらっています。

 

大人のエゴで行われる片親疎外、両親疎外。子供側の事なんて一つも考えられていません。子供から見れば小さくてママがまだ大好きな頃から『ママは悪者』というイメージを吹き込まれて行くのです。ましてもや我が家には発達障害という問題があったにも関わらずです。普通に育てていても大変だったのに一層過酷な子育てになりました。

 

幼児だった長女に「ママ、死んだら?死なないの?」と言われた事もあります。次女からは殺意を感じるほどの勢いで後ろから殴りかかられた事もあります。次女においては家の中が昭和に流行ったドラマ『積み木くずし』のように悲惨な時期は長かったです。まだ過ぎ去ってはいませんが、現在はフェイドアウト中という感じでしょうか。

 

人気取りを行う大人もまた、同様の経験をして育っています。そして、同様に彼らは自分の親とは仲良くありませんでした。

 

『人気取り』をされて大きくなった人は、自己愛が成長していません。大人になっても『甘やかされたい』ですし、『甘やかされるのが当たり前』というおかしな標準目安を持っています。家の中で人気取りをされて大きくなった彼らは、家の中では強烈な自己中として過ごします。そして機能不全家族の一人になりますし、家族関係は破綻した状態を自ら招いています。

 

『モラ人はこうして出来上がる』の構図を目の当たりにしているようでもあります。

 

我が子達を、そちらの道には進ませたくないという想いは強いです。残るは次女です。次女は最強だなとよく思います。夫の父親のようになると人生が大変になってしまいます。通常のメンタルではやっていけませんので様々に知識を増やしました。正直、壮絶すぎて逃げ出したい、投げ出したい日は多いですが、結局は『気を取り直す』の連続で何年も来ています。日々切磋琢磨するしかありませんが、少しずつの効果は見られます。

 

『呪い』って生きた人間の行いだよなぁ、とよく思います。